想ひ火

寺本祥生の世界

冬日の小さな幸せ


   澄むだ青い空の真ん中に 太陽が大きく輝き


   途切れとぎれに浮かぶ小さな白い雲の群れが


   木枯らしに吹き流されている



   窓硝子一枚を隔てて


   室内に強い陽光がサンサンと降り注ぎ


   暖かさを じっとりとした暑さをも加えて室内に閉じ込めている



   冬が大地の其処ら中を練り歩き


   わたしは部屋で炬燵蒲団に包まって


   窓の外に見える冬の表情を楽しむでいる



   冬日の一日が 穏やかに過ぎて行く

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