想ひ火

寺本祥生の世界

2018年12月のブログ記事

  • 冬 日

         窓越しに      冬日の雲を通しての薄日が差し込むでいる      そんな居間に      ストウブをつけて、炬燵に入り      テーブルの上に置いた蜜柑に手を伸ばす      そこで欠伸がひとつ      時がゆっくりと流れている

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  • ルンルン

       風が通り過ぎるのを待っていたら    そんな中にルンルンが混じり込むでいるのを見つけた    ルンルンがわたしを見て    小さくその手らしきものを    わたしに向かって振っているかのように見えたから    わたしは自然とルンルンに笑みを返していた        ああ、ルンルンも仲間と伴に... 続きをみる

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  • 風の子ルンルン

           冬の匂ひのする風の子が    其処ら中を駈けずり回っていた    朝方、雨が止むで厚い雲が流され    青空が広がっていくなか    風の子等も騒ぎ始めていた    否、夜明け前の暗いうちから    風の子等の騒ぎは始まっていたのだろう    元気な冬の風の子等は    ひとの想ひな... 続きをみる

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  • 霧の中で

       昨日のこの時間ぐらいだろうか    霧が河のように大地の表を流れていて    視界も100mぐらいまで落ち    そんな田舎道を走っていた    見慣れた筈の光景が少し神秘さを帯びて見えていた    この地域も又霧がよく発生する処で    屡々見かけるのだけれども、その度に惹き込まれてしまう... 続きをみる

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