想ひ火

寺本祥生の世界

土筆

   
   早い春を楽しまむとするも


   冬は戻り来たりて


   今朝も 霜に薄く化粧された一面の庭



   「 春は何処や 」、と


   遅れて起きし吾妹に尋ねるも


   「 春は何処へやら、今朝は姿が見えぬようですね。


     唯、わたしがきのう野に摘むだ土筆がありますよ。


     春は もうとっくに来ているのですよ。」


    、と 確かなる春の証を差し出さむとし


    今日も 春先の一日が始まらむとする



  


   

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