想ひ火

寺本祥生の世界

千年の想ひ

   風に吹かれて
     


     風に聴く


     吾妹の行く末を


     然りとて


     風は知らむ顔して吹き通る


     「 其は吾友足らむ也、
       余は其に助けを乞ひ願はむ、
        吾妹は何処に 」 と


     やはり風は素知らぬ顔をして吹き通る


     耳元に囁きを残して


     「 おまえは疾うに知っているではないか
       何故今更聴こうとするのか 」


     余は無言の儘 地に立ち尽くさむ
       



 
        

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