想ひ火

寺本祥生の世界

場違い

   
   部屋の真中程に


   ドカっと置かれた石油ストーブ


   こんな時期だと云うのに


   堂々と置かれている様にも


   さほど違和感を覚える事もなく


   昨日などは 朝のちょっとした肌寒さに


   灯油がまだ中に残っているからと


   点火してみようなどと思ってしまった


   ほんのりとした温もりに


   部屋干ししてある洗濯物も乾くだろうと


   わたし自身に言い聞かせているわたしが其処に居た


   一方、早いとこ灯油を使い切って


   しまってしまおうと独り呟いていた


   


   

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