想ひ火

寺本祥生の世界

残り火 (想ひ火より)

   
   君がわたしに希に便りをくれる


   想ひ火に照らし出された影絵のような


   何故か もうこの世のものではない気もするが


   
   残り火が燻っているのなら


   わたしの想ひに


   胸の片隅に置き去りにした想ひに火をつけておくれ



   千年の想ひに託して

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