想ひ火

寺本祥生の世界

戯 言  ( 想ひ火より )


想ひは恋とし恋とす 月光の雫
明日の想ひが 待ち遠うしく
夜の帳を閉め忘れ
一片の月の光を身に纏い
これが何度目の御百度参りとやら 申し上げまする
但し お門違いの参りとて
想ひに任せての型取りにあれば
吾が想ひの成れの果て
吾が想ひの念が通じればと
型に乗取った形作りにございます
遥か遠くの もう忘れかけた時の流れ故
朧げなお前様への想ひ込みからの当て付けとなりまする

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