想ひ火

寺本祥生の世界

春の夜の花の酔


   春の夜の揺めきを楽しもうと


   ひとり暗がりの中を歩くも


   風立つざわめきに、気を取られ目を向ければ


   暗がりに浮き立つ花の精の彩りが


   纏わむとする緑の芽吹きの中に在る


   ようようと眺むるも、やはり花の精に在る


   
   
   さればこその夢成るかと、思いつつも


   之一時を存分に楽しもうぞ

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