想ひ火

寺本祥生の世界

 妖精と巨人

 
 家の庭には、小さな小さな花の妖精達が、いっぱい其処等其処中に居る。


 踏み潰さないように、注意に注意を払って動き回らないといけないので大変だ。


 花壇の一角に集めていたのが、どうも強い風に飛ばされて、


 収拾がつかない程に広がってしまったようだ。


 昼間は其れなりに足元に気を付けているので、何とかなっているけれど、


 夜暗い時にどうしても外に出ないといけない時、


 申し訳ないが、悲しいことに幾つか、否

数人程踏み潰した可能性が有る。


 直接訴えて来はしないが、此方としてはなんともやるせない気分になってしまう。


 妖精達からすれば此方は巨人になってしまうので、手の出しようもないだろう。


 本当に御免なさい。反省しています。気をつけます。


 と、妖精たちに伝えたい。

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