想ひ火

寺本祥生の世界

春乱

     想ひ火より


   花盛(さか)りの此の折

    身を飾りて踊るも

   春の悦びに身を浸らせ

    心の侭に表意する貴女(ひと)の想ひとて


   我もとて 悦び花と伴に在らむ


   狂喜する花の在り様は

    其の胸元に眠る一人の屍の故為れば

     貴女(ひと)とて狂喜乱舞するは当を得て


   我も又貴女(ひと)と伴に気を使わむ

    斯く 我も又魔性と化す


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