想ひ火

寺本祥生の世界

愛しのミネルバ

ミネルバ
ミネルバ
心優しきミネルバ
愛しのミネルバ
麗しき其の姿に
男達誰もが恋をする
他の女達を見向きもしなくなる
女達にとって ミネルバは恋敵
でもミネルバはそんな女達にも心優しい
其の優しさと美しさに 
女達まで恋をするようになる
そんなミネルバに愛の女神が嫉妬した
女神の崇拝者たる人々をミネルバに奪われて
人々の心から女神への思いが薄くなり 
疎かにされるようになったから
女神としての立場を失いかけているこの上は
ミネルバに身の程を弁えさせようと考えた


可哀想なミネルバ
ミネルバは何も知らず何も悪くない
唯、多くの人々から愛されただけ
人々の心を一身に集めたばっかりに
女神の怒りを買ってしまった
今 ミネルバは
深い、とても深い海の底に
重い鎖に繋がれて一人ぼっちで立っている
死ぬことも許されず唯じっと立っている
そう、ミネルバは生かされている
深い海の底で未だに一人ぼっちで生かされている
女神の呪いの為に生かされている
一人ぼっちで生かされている


では 余
緑の魔王たる 余が
女神の呪いを断ち切って
ミネルバを解き放ち
余の妻として 娶ろうぞ
此の変わらぬ美しさと優しさを
わがものにするとしよう





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