想ひ火

寺本祥生の世界

巡り巡りて


 今は未だ冬
 冬は其の冷たさをズルズル引き摺って
 何時までも牡丹雪のようにベタベタと
 生命に纏わり付いてくる


 もうすぐ春
 春は陽の温もりに、まだ寒さを帯びる中
 生命は芽吹き綻び花に散り
 緑の世界に生命の想ひを託さむ


 そして夏
 夏は激しき熱情にて己をも焼き付くさむと
 ジリジリと照りつける太陽の光の中で
 熱さを生命と伴に共有せしめむ


 漸くの秋
 秋は豊満な胸の内に
 優しく生命を抱き込もうと被い込み
 実りくる生命の先成る日を仄めかす

   冬












冬の之厳しい寒さの中、世界が大きく動いている。
世界の其々の民族の思惑が蠢いている。
、と言うよりも其々の野望が其々の勢力下に在る力を使って、
世界を動かそうとしている。( 自分の思うようにしようとしている )
ならば、いっその事世界を二分割にしてしまえばいい。
過去の冷戦時代に戻ってしまえばいい。
人類に発展は失い。
一触即発の状態を造り出して滅むでしまえばいい。
其れが人類の進む道であったとしても、其れでいいではないか。
そう言う運命なのだろう。



日本も一刻も早く、其の状態に対応した力を持たなければ、どうしようもないだろう。
何時までも話し合いでは時は待ってはくれない。
否、もう遅すぎる。
其れが現実なのだろう。


                              祥生

  太陽の子


   風塞ぐ野辺に


   鎮座まします蒲公英さんも


   日除けやで、と


   云わむばかりの杉菜の被さり様に


   漏らした苦笑い