想ひ火

寺本祥生の世界

 想ひ火より


 風の便りさえ無き面映さに


 我の手心を風に載せ翔ばさむと也


 何処ぞなりとて遣りゆかむ


 我は空(くう)に成りての身の上ぞ


 何を嘆き世に広めむ也


 人の奥底に潜むも 我に在りてこそ

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