想ひ火

寺本祥生の世界

朝陽


   夜が明けて


   太陽が東の空から地虫を焦らすかのように


   天空に向かって斜めにのぼり始めると


   冷え切った大地がゆくるりと温められて


   全ての生命あるものに恩恵が降り注ぎ


   暗い夜に閉じ込められていた苦しみが解放された


   
   今日のこの一日に祝福あらむ事を


   わが祈りを捧げむ

春待つ草


     風に当たらぬ日当たりの良い地面に


     しっかりとへばりついて


     寒い寒い冬の日をやり過ごし


     春を待っています

春待ち草

   寒波が一山過ぎて落ち着く間も無く次の寒波がやって来る


   漸く越えたと思ったら又一山と


   次から次へとやって来ているような気がします


   その度毎に、今季最強となどとも騒がれています


   そのせいなのかもしれませんが


   今まで冷凍庫の中の作業でしか経験しなかったのに


   外での作業時に手先の指が悴んでしまい痛いくらいになっています


   勿論手袋は着けています


   フード付きの厚手のジャケットに身を包み


   中には何枚も着込むで寒さを凌いでいます



   立春と暦の上ではもう春


   でも冬は真っ盛り


   後、幾つ寒さの山を越えたら春はやって来るのでしょう