想ひ火

寺本祥生の世界

滅びゆくもの


   雨が降っている


   今朝は朝から雨が降っている





   生命溢るるみどりの世界が


   今、此の時をして地上に現れている





   又、地上に溢れむばかりの人も生きている


   そんな世界の傍らで 滅びゆく生命の種も増えている


   地上には生命が溢れているにもかかわらず


   滅びゆく生命が、その日 その時を生きようとしている




    

残り火 (想ひ火より)

   
   君がわたしに希に便りをくれる


   想ひ火に照らし出された影絵のような


   何故か もうこの世のものではない気もするが


   
   残り火が燻っているのなら


   わたしの想ひに


   胸の片隅に置き去りにした想ひに火をつけておくれ



   千年の想ひに託して

  回る生命


   春に芽吹いた若緑の装いを身に纏った生命は


   此の時期の暖かい雨と湿気に


   回る季節を感じ取り


   その喜びに促され


   己の生命の成育に


   己の持つ生命のenergyの多くを注ぎ込む


   そんな緑の繁茂を terraと伴に見守ろう