想ひ火

寺本祥生の世界

悔いて ( 想ひ火より )

   彼の地の日々が夢に非ざれば


   あなたの想ひも ほんの少しだけは軽くなろうもの


   わたしの曲がった心の果てに 辿り着いた先の処にて


   あなたの心に風船を括り付けてでもみようかと


   魔が差した訳ではないけれど



   
   やっぱりあなたの笑顔は 素敵だよ


   あなたの一言一言を心に留めるように


   あなたの笑顔を結び付けて


   わたしの心に言い聞かせてみよう


  

行方

   地面(ぢおもて)に零れし雨粒が


   染み入る事なく地表を滑り


   低き処に塊を造り


   水溜まりを造り


   溢るるままに 水流と成って


   池を、沼を、湖を造り海へと流れて行く


   わたしは何処へ行くのだろう

木曽路

   気が沈むでいるあなたの心を晴らそうと


   紅葉を探しに出掛けてみたものの


   生憎の天気で ドライブだけでもと思っていた


   そして見たものは・・・




   近隣の山々が雲に被われている中


   更に進むで行くと


   雲が山里辺りにまで棚引いて


   小雨混じる肌寒さに身を少し震わせながら


   通りすがりの道の駅に足を運むでいた


   近日の寒さが


   山々をより一層の紅葉に誘ひ


   天気が悪いながらも眼を魅くその美しさに


   靄る雲が加わって異様な神秘さを醸し出している


   まるで仙人でも住むで居るかのような


   秘境の地を創り出していた