想ひ火

寺本祥生の世界

HUMAN

蒼銀色を帯びた月の光が大地を照らし出し


冷たい大気の塊りが 大地の隅々にまで浸み渡り


人の住む屋内まで入り込み


凍てつく大地は何時ものように何事もなく眠りついている





、と云う訳でもない


人の活動は夜も続いている


地球規模にまで膨らむだ人類は


個としては眠りはするが


類としては一日中活動している


そんな人間とは一体何なのだろう


地球にとっては寄生虫でしかないような気もするのだが・・・


地球と云う生命体にとって


人類はあまりに小さすぎる


そんな人類が地球を覆い尽くそうとしている

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