天 と 地
沢山の雨粒が大地に叩きつけられ 砕け散った雨粒、水が地表を埋め尽くそうとする 大地はこの雨を降らす天の企みに気付いているのだろう 己が体内に滲みこませ取り込むだ水を浄化し 己がものにしてしまう すると天も心得たもので 時にはそんな大地に仕返しをするのだ 己が力をもっと大きくしようと 温められた南の... 続きをみる
長い夏
夏が今日はとわたしに会いに来たのは 何時だっただろうか いまはもう夏も峠を越えて残暑もまだまだの中 否、まだ夏だと云うのに そろそろと忍び足で秋が近づこうとする 秋は其の司る時間が年々短くなっている 春も同じで四季そのものが二季に変化し始めている ... 続きをみる
原 罪
あなたがわたしの十字架ならば わたしは進むで其の十字架を背負うだろう それでわたしの罪が許されるとも思わないが 加えて、日々人としての罪を犯しているのだから あなたという十字架があるのなら あなたという十字架を喜むで背負うとしよう わたしは苦しみを我がもの... 続きをみる
成り行き
七月は梅雨が半ば過ぎても開けず 何時までも六月からの梅雨の続きだと思っていた ようようの梅雨明けとなり 気付けば八月も七日 毎日が記録的な酷暑 加えて立て続きに幾つもの台風が湧き上がり 近辺をうろうろとしている 世界中でも続々と異変が起こっている ... 続きをみる