冬 日
窓越しに 冬日の雲を通しての薄日が差し込むでいる そんな居間に ストウブをつけて、炬燵に入り テーブルの上に置いた蜜柑に手を伸ばす そこで欠伸がひとつ 時がゆっくりと流れている
ルンルン
風が通り過ぎるのを待っていたら そんな中にルンルンが混じり込むでいるのを見つけた ルンルンがわたしを見て 小さくその手らしきものを わたしに向かって振っているかのように見えたから わたしは自然とルンルンに笑みを返していた ああ、ルンルンも仲間と伴に... 続きをみる
風の子ルンルン
冬の匂ひのする風の子が 其処ら中を駈けずり回っていた 朝方、雨が止むで厚い雲が流され 青空が広がっていくなか 風の子等も騒ぎ始めていた 否、夜明け前の暗いうちから 風の子等の騒ぎは始まっていたのだろう 元気な冬の風の子等は ひとの想ひな... 続きをみる
霧の中で
昨日のこの時間ぐらいだろうか 霧が河のように大地の表を流れていて 視界も100mぐらいまで落ち そんな田舎道を走っていた 見慣れた筈の光景が少し神秘さを帯びて見えていた この地域も又霧がよく発生する処で 屡々見かけるのだけれども、その度に惹き込まれてしまう... 続きをみる