たいへんたいへん
雪の朝 白き世界に 加えての ひとが作り出す大騒動も一劇也 日々の暮らしも辛かろう 余とて 其のひとりと苦笑う
攻防
銀光に溢れる冬月の世界より 放たれた銀の矢羽が大地を覆い 大地に降り注いだ矢羽が冷たい斜光を夜空に照り返す 透明化された世界が出現し 月より放たれた銀の矢羽は大地の奥の奥まで突き進み terraの内部に突き刺さり其の部位を透明化させ 銀の矢羽が更に奥... 続きをみる
やる気
寒空に かぁー、かぁー、かぁーと鴉鳴き 俺はもう起きたぞ、おまえも早く起きろ 、と催促する 何をそんなに張り切っているのやら わたしは、もう少し蒲団で温もりたい
逢う坂
久方にすれ違う二人の想ひを埋めようと 荒るる冬空に秋為る覚ゑを求めむ也 其は想ふ二人にして 冬の野辺に陽を求めむ
秋を探そうと
日暮るる冬空に、秋の端くれを探そうと 時の流れに逆ろうての逢ケ坂 昨夜の荒れし風雨の残余と化すは 公孫樹とて、其の限りに在らず也