想ひ火

寺本祥生の世界

2022年8月のブログ記事

  •  追 歌

     秋、秋の思ひは尽きる事もなく   一人物思ひに耽りながら    窓外に眼をやると風が強くなっていた     之わたしの安易さを押し退けるかのように      台風がやって来ると云う  ああ、やはりわたしは世捨て人なのかもしれない 

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  •  JAPANESE

      四季が有った之日本で   其の四季のうち    春と秋は短くなり     やがては消失してしまうのだろうか  夜半、夜明け前に   此処数日、秋を感じているわたしが居る  わたしがやはり日本人だからなのだろうか  もっとも太陽が姿を現す迄の事なのだが・・・

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  •  よく見てごらん

     眼の前の山々から流れ落ちる雲の滝  もくもくと川面より立ち昇る雲かと見紛う靄の流れ  ああ! 此処にも雄大な景観が有るのだと  思わず道の端に車を停めて、しばらく見入ってしまう  人の眼の届かぬ程、遠い処の秘境に行かなくとも  街の側の何でもない処でも見られるものだと・・・  人の眼のいい加減さ... 続きをみる

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  •  む か ご

     むかご  何時の間にか庭に居座っていて  わたしは、むかごなどは知らなかったのだが、  おみつが知っていた  ずうっと以前に、彼女がむかごご飯なるものを炊いてくれた事で    わたしに教えてくれたのだ  今まで、単に其の植物の名称だと容易く考えていたのだが   そうではなかったようだ  季節が廻... 続きをみる

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  •   百日紅

    百日紅が咲いたよ 白くて小さな花が次から次へといっぱい、いっぱい咲いたよ そして、その小さな花の蕾もまだまだ沢山有るよ 家の百日紅の花は白いけれど まだ木、そのものが小さくて それでも白い小さな花でいっぱいだ 時折車での通りすがりの街路樹に 紅やピンクの花の百日紅を見掛けるけど 紅やピンクの花も、... 続きをみる

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  •  風 鈴

     軒先に風鈴を吊るしてみました  風が出てきて、暑いのに風鈴が良い音色を出しています  銅製のものなので、殊更音色が良いと感じるのでしょう  仕舞って、すっかり忘れていた風鈴です  忙しさにかまけて、すっかり忘れていました  すっかり余裕を失くしていたのでしょう  リ~ン リリン リリン リ~ン ... 続きをみる