想ひ火

寺本祥生の世界

2018年6月のブログ記事

  •   想ひ残し

       限られた記憶の中で、    あなたとの関係性を発展させようとしている    でもそれは過去への埋没であり、    自己陶酔に陥ってしまい、    あなたの印象を固定化しようとするmasturbationに他ならない    セピア色のあなたがいる    わたしはカラーなのに    あなたを含め... 続きをみる

  •    御褒美

       わたしのまわりの時間が    ほんの少しだけゆっくり流れているのは    神様がわたしに与えてくれた御褒美    少しはゆっくりとして良いんだよ、と言ってくれているのだろう           神様なら、そんな少しだけなんて言わずに    もっとゆっくりさせてくれれば良いのに    まあ、其... 続きをみる

  •   情

         伴になる想ひの欠片を掻き集め       浮かびくるは         偲ぶ盗人の下心      なにはともあれ温き膚に溺れ込み       情けの甘さが拠り所        なれば我が想ひ燃ゆ尽きるのみ