想ひ火

寺本祥生の世界

 大魔王様の緑の指


     初夏の緑の若々しさが


      今年も又大地を包み込むでいく


       生き生きとした若い緑がとても美味しそう


        色々な生きものが群がってくる


         そんな緑は生命の印


     
     やっぱり今年も緑の大魔王様は現れた

 想ひのなかに ( 想ひ火より )


     あな恋し


     わが妹のあつき想ひこそ


     とほい時の底に埋もれし日々


     いまこの時ぞと


     わが想ひの丈を時に込めん也

空の底から


     曇り空から雲が下りてきて


     優しくわたしを包むでくれる


     得られなかった安らぎがわたしのものとなり


     わたしはその温もりの中で
      わたしで在る事を止めようと決めた


     わたしがこの眠りから目覚めるまでに