想ひ火

寺本祥生の世界

 追 歌


 秋、秋の思ひは尽きる事もなく


  一人物思ひに耽りながら


   窓外に眼をやると風が強くなっていた


    之わたしの安易さを押し退けるかのように


     台風がやって来ると云う


 ああ、やはりわたしは世捨て人なのかもしれない

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