想ひ火

寺本祥生の世界

無 情


     冬の終わりと


      春の始まりは


       今こそ曖昧となりて


        日々の想ひも春の悦びを忘れ


         只、時を遣り過すのみと為らむ




     加えては世の騒ぐ催し事


     暮らしの中にある歳時事


     旬を尊ぶ季節感等、含めて


     何もかもが商戦に乗っ取られた現状は憂ふに値する


     
     ひとはひとなれば其処にひとは在りとの想ひ為り

×

非ログインユーザーとして返信する