想ひ火

寺本祥生の世界

2018年8月のブログ記事

  • 懺悔

         のこのこと残りし火も憐れなり       時の数えとて忘れ果て        時の流れの中に夢たらむ         数え切れぬ過ちのみが          此の現在( いま )の我が身と知る           哀しむも哀れ為り        

  • 光しもの

         我が磨きし勾玉の       鈍き光に苛まれ        然、渡りての事とても         身罷る光と為らむ

  • 君なれば (想ひ火より)

         時に流れし残り香が       想ひの忘れとも思われず        遠のく想ひの形見なれば         何時の日にか君を揺り戻さむ      

  • 時の小箱

         夢にまで求めし想ひ故       時の流れに逆らうて        心の小部屋に匿う秘事成る也         我が想ひのはつる迄

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  • 夢見るままに ( 想ひ火より )

         想ひ火揺れし宵の越       白む薄明かりに浮かぶは        夢見に求めし想ひこそ         起き上がれぬままに朝露と消ゆ

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