想ひ火

寺本祥生の世界

2020年10月のブログ記事

  •    気怠い朝

       朝昇る太陽の暖かさが     優しく全身を包み込むでくれた    今朝の寒さを和らげてくれた太陽が     少し前のあの暑かっただけの太陽と同じものだとは思えない    太陽に少しだけ親しみを覚えるのもこの時季だからだろう         仄々とした感傷を持つ中で眠気がわたしを誘ってくる  ... 続きをみる

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  •   夢

      夢を見た   わたしは夢を見た   脈絡は覚えていないが   わたしは夢の中で馬車引きの為のペガサスを    この手で捕らえることが出来た   何と喜ばしい事だろう   何と云う幸運なのだろう   わたしはペガサスをこの手中に納め、一息ついた   その時わたしは、はっと気が付いてしまった   ... 続きをみる

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  •   わがまま ( 想ひ火より )

       わたしがあなたをえらび    あなたがわたしをえらむだのだから    あなたとともに生き    あなたとともに死ぬ    あなたとわたしの想ひがここにあるのだから    そのくらいのわがままはゆるされるだろうに

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  •  生命あるもの

       今にも吸い込まれてしまいそうな澄むだ青い空    そんな青い空に響き渡る聲なき生命の叫び    其処ではひとと云う存在は許されない    すべての生命の集約としての光が虚空に吸い込まれていく    ひとも生命の一欠片としての対価を払うのだろう

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  •  君と伴に ( 想ひ火より ) 

       君が霊(たま)に我想ひの火を語りせば          (そら)       長月の東の空に浮かぶ雲も           暁に染まらむ            

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