想ひ火

寺本祥生の世界

2020年5月のブログ記事

  • かおなし

     わたしはだれと     ひとりとうてみる   わたしはわたしという       ひとのかたちをしたもの    わたしはひとにあらざりて         ひとのこころなきゆえのもの      ひとりやみにしずみひそむもの           

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  • 太陽に向かって

     太陽に向かって走る   走る  東の空に紅くまんまるい大きく太った太陽が    天空の低い処に浮かんでいる  此の太陽を目指してわたしは走る 何処までも走る  太陽が手に届く間にと思ひ     其の太陽を掴み取ろうと      太陽に向かって走る   走る  何処まで走っても近づかない太陽がもど... 続きをみる

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  •  朝焼けと伴に

     朝の空気が  東の空から広がる朝焼けに染まってくる間に  腹一杯になるまで吸い込むで  朝飯代わりにでもしようか  空には薄い雲が拡がって  朝焼けが拡散されて  大地に降り注ぎ隅々にまで染み込むでいく  大地は祝福された  生命在る全ての生きものが  この大地の下で朝を迎えている  光り輝く黄... 続きをみる

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  •   十三夜

       あなたとの継りが     わたしの中で一つの塊りとなって      あなたの為だけのヒーローが       十三夜の月参りにやつて来ると云う     後どれだけの月を待てば良いのだろう

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