春はあけぼの
夜半の雨も上がり ようよう明けゆく東の空 大気も清々しく浄化されて 深呼吸をしてみたくなるような気がして 気分的には爽やかな朝とまではならなくても 雨上がりの朝が優しくわたしを包(くる)むでくれる 空は少し薄曇りではあるけれど 青空がそんな雲... 続きをみる
春の酔
菜の花は好きだからと 摘み残した花の蕾に もう、お前には手を付けないよ、と 言葉を掛けて そっと優しく触れてみる ほろ苦い春の味に 酔い心地を誘われての戯言也 ... 続きをみる
老ゆる先
老いも過ぎ 私と云う殻の中で 忘却を道連れに 無常の安らぎを得むとする也
蒲公英
お天道様は顔を見せてはくれないけれど 春の陽気に誘われて 近所の田舎道を歩いてみたよ 日当たりの良さそうな処に蒲公英がやっぱり咲いている お天道様に向かって首を縮めながらも顔をニコニコさせて咲いている 春は春、早かろうと遅かろうと春は春 ... 続きをみる