想ひ火

寺本祥生の世界

2019年10月のブログ記事

  •  思ひ込み  ( 想ひ火より )

     夢の中にあなたとわたしが居る  あなたの聲が聴こえない  あなたの聲が届かない  わたしが聴こえなかったのか  あなたの聲が小さかったのか  否 わたしが聴こうとしなかったのかもしれない  何時も傍に居たかったけれど  あまり傍には居てあげれなかった  そして何時の間にか思ひ違ひが生まれてしまっ... 続きをみる

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  • 青い空が好きだから

    吸ひ取り紙で空を満たしていた雲を 吸ひ取ってしまったかのように 天頂辺りの空は見事に澄み切ったスカイブルーを拡げている 何の遮りも失くなった陽射しが 夏の暑さを思ひ出させる程強烈で 夏が然程好きでもないわたしは 空の青さは大好きだから 早々に木陰に避難しようとしたけれど 夜明け前の本降りの雨で ま... 続きをみる

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  • 朝雲が太陽の光を浴びて

       薄く灰白色に塗り潰された早朝の空に    朝焼けの色付きで描かれた雲は    微妙な色合いの美しさを漂わせる画となって    目を潤わせてくれる    その一方で        白黒の色を失っていた雲が    朝の光を浴びて色付きとなり    更に時間が経ち昇る太陽の光を真面に浴びると   ... 続きをみる

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  • 微かに聲がする

       東の空を紅く染めて     昇る太陽が暖かい      今が季節の変わり目と       耳元で囁く聲が云う     「 そんな御前でも安らぐ一時がある 」と云う 

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  •  鬼ごっこ

     雀が群れになって  チュンチュン チュンチュンと騒ぎ立てるものだから  そこで烏が「 ギャー 」と一啼きすると  いやいや、それで群れを成した雀共が怯む筈もなく  遠目にチラチラと烏の様子を伺うだけ  単なる威嚇だと察しているのだろう  とは、わたしの考察なのだが  雀達よ、御前達は相当に五月蝿... 続きをみる

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