想ひ火

寺本祥生の世界

2022年7月のブログ記事

  •  想ひ火より

     風の便りさえ無き面映さに  我の手心を風に載せ翔ばさむと也  何処ぞなりとて遣りゆかむ  我は空(くう)に成りての身の上ぞ  何を嘆き世に広めむ也  人の奥底に潜むも 我に在りてこそ

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  •  夏空のくせに

     暫らく振りの陽光は  夏の陽射しにしては、それ程に強くもなく   かといって弱々しくもなく、太陽は照り輝いている    雲々は風の誘ひに乗って、何処ぞに消え行き  晴々とした青空が、透き通った天空に大きく拡がっていた

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  •  夏らしい夏

       夏だと言わむばかりに    其の身体の中に莫大なエネルギーを内蔵して    もくもくと天に向かって立ち上がる入道雲        夏らしい夏    そんな表現を使って良いのだろうか    近頃の夏は激情型に変貌しているのだ    そして今、わたしは詩情を交え、わたしに望むでいる       ... 続きをみる

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  •   夢食ひ虫

     夢に想ひを込める事が出来るなら  夢の中で生きていきたい  皆が皆 そうではないだろう  それではいけないと、わたしもそう思ふ    流れ星にわたしの御願いを掛けて祈ろう      夢の中にわたしを閉じ込めて  夢の中で生きていけたら  其処にわたしの生命は在るのだろうか