風の便りさえ無き面映さに 我の手心を風に載せ翔ばさむと也 何処ぞなりとて遣りゆかむ 我は空(くう)に成りての身の上ぞ 何を嘆き世に広めむ也 人の奥底に潜むも 我に在りてこそ
風の便りさえ無き面映さに 我の手心を風に載せ翔ばさむと也 何処ぞなりとて遣りゆかむ 我は空(くう)に成りての身の上ぞ 何を嘆き世に広めむ也 人の奥底に潜むも 我に在りてこそ
暫らく振りの陽光は 夏の陽射しにしては、それ程に強くもなく かといって弱々しくもなく、太陽は照り輝いている 雲々は風の誘ひに乗って、何処ぞに消え行き 晴々とした青空が、透き通った天空に大きく拡がっていた
夢に想ひを込める事が出来るなら 夢の中で生きていきたい 皆が皆 そうではないだろう それではいけないと、わたしもそう思ふ 流れ星にわたしの御願いを掛けて祈ろう 夢の中にわたしを閉じ込めて 夢の中で生きていけたら 其処にわたしの生命は在るのだろうか