まだまだ冬だから
真冬の最中の一休み 陽溜まりの温もりが一息つかせてくれる なんてこともなく 冷たさが緩むだ冬の風とはいえ そんな風の強さが体温を奪っていく 冬はまだまだ続くのだから
生命為る時
人為る時と空間の限りの短さを あなたと同じ道を歩む儚さに覚ゆるも、時既に遅く 道筋はもう其処に終わらむとする 二人して其の現在( いま )の時に微睡む也 冬日の風花舞う 散歩道
月の雫
こんこんと深まる静かさに 月の雫が滴りて 凍てつく大気を時に重ねるも 月夜に降り注ぐ銀の槍と化す
貧者の叫び
年明けての気忙しい数日が漸く過ぎ、身体の疲労だけが残留物として溜まっている。 こんな繰り返しの日常の中で分かっている事は、 幾等、正月とは云え、其の正月を正月として過ごせる者と、 正月も平日も何等変わらない生活をしている者との二種類があると云う事である。 世の中がコロナコロナと騒ぎ立てようが、 其... 続きをみる