想ひ火

寺本祥生の世界

2021年7月のブログ記事

  •  いくさびと

      風の眼の視線の其の先に在るものは   小さき島を跳び越えて   遥かなる大陸の奥の奥の奥の院   たとえ力届くその前に力尽きようと   遠き南の海の空に浮かぶ雲の夢   叶えようと試みる   幾つもの幾つもの雲が試みる    

  • 夏 空

         夏の空      太陽が思う侭に力を増し      青空も其の輝きを増し      神々しい程に光に満ち溢れ      地上の生き物の事など我関せずに      光の帝国を造りあげている      

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  • シャボン玉

      ふわふわ ふわふわ ふわりんこ   ゆるやかな風にのって ふわりんこ   あなたが吹いたシャボン玉   ゆらりゆらりと宙をさまよって   なかなか破れずに ふわりんこ   ちょっといたずら心が湧いてきて   一番大きなシャボン玉   手を伸ばして パチンと破りました   ぷうっと大きく膨れたあ... 続きをみる

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  • 想ひ出 ( 想ひ火より )

       想ひ出を重ね貼るように    あなたの想ひ出をわたしの想ひ出に重ね合わせ    あなたを想ひ出の籠の中に閉じ込めてしまう    だからといって、わたしの心が晴れる訳ではない    あなたは此処に居ないのだから    遠い明日を、あなたとわたしの二人で望んだ筈なのに    現在(いま)あなたは... 続きをみる

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  •   雲の上で

       今日のようなこんな雨の日は    ふわふわと    風に乗り    雲の上に上がって漂って    何時ものようにのんびりと    日傘の影でひと眠り    下では雷様がゴロゴロゴロ    雲のベットがピリピリする    そんな雲の下は雨が本降りだ    今日一日降りるのは止めて此処で過ごそう... 続きをみる

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