想ひ火

寺本祥生の世界

2023年9月のブログ記事

  •  秋 ?

     秋空は高く  天の陽射しはまだまだ強く  であれば、風の通しを望むれど其れも無く  秋なのか夏なのか  わたしの中ではっきりせずごちゃごちゃと入り混じっている  だからと云って、それで何か有る訳でもなく  日々何事もなく暮らしの中に甘むじている  

  •  どうする ?

     秋在りての悦びか   瞬時成りとも秋は在ると    然れば生命の廻りは種に在るとして     個の生命の悦びは其の一時に在ると也

  •  煉獄の炎に焼かれて

     想ゑばこそのあなた故   我が想ひの底に在りし焦げた想ひのカス    我は煉獄の炎に焼かれむ     時の流れこそ失き想ひの炎故と覚ゆも其の限りとて      此の我身、永久に煉獄の炎に焼かれむも然も在りなむ 

  •  片想ひ

     紅く燃ゆる山肌は   里の村娘に恋する山神の    想ひ為る也

  • 虹を目指して

    二重の虹が南南西の空に掛かった 暫くの間鮮やかに掛かっていた 何か良い事でも有りそうな気分が湧いてくる 二重の内の一つの虹が形を崩し 消えようとする前迄に 虹の中に在ると云う虹の国に辿り着きたいと そう思って駆けて行く 人の駆ける速さなんてたかが知れているけれど 全速力で何とか辿り着きたいと 走る... 続きをみる

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