想ひ火

寺本祥生の世界

微かな希望


   余が魂の欠片で創りしもの


   其方の形見為る也



   過日の想ひ火が


   舌舐めずりするかのように


   チロチロと炎を揺らし


   余が世界の片隅に身を潜め


   己が機会を待ち望むでいるのだよ

×

非ログインユーザーとして返信する