想ひ火

寺本祥生の世界

 秋が手元から逃げ出す時


   冬日を控えての暮れ行く秋の午後


   時の流れも、せかせかと早いのやら
    ぐだぐだともたついているのやら
   出来れば、ゆくりゆくりと流れていて欲しいもの


   今日も今日とて、我が身の狭さに心を病むでいる


   加えて秋が進む中、一時に冬が訪れ
    一時に秋を取り戻す     


   何もかもが、流るるままに
    流るるままに流れて行く
   であれば、少しは生活感を失くしてしまおうかと

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