想ひ火

寺本祥生の世界

   人 為 人


 此の夏の暑さ、熱さを思い返すと
 此れからやって来る厳しい寒さが予想される冬の寒さに、親しみを覚えてしまう
 おそらくその場になると、やっぱり冷たさが躰に染み渡って、
 我慢ならない冷たさを感じるのだろう
 人なんて勝手な生き物でその場にならないと、思い込みで動いてしまうものかもしれない



     暮れ行く秋に
      想う冬が
       薄明の折
        顔を見せにやって来る

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