想ひ火

寺本祥生の世界

 朝日のなかに


   朝ぼらけ


    霞むやまかげ 遠くにありて


     通り抜ける間近の山越しに


      紅く染まる陽光とて 立ち昇らむ




   加えるも 木々の切れ間に


    燃ゆるが如くの真ん丸な太陽が


     おはよう、と顔を出すならば


      ほんの少しだけ残っていた眠気も


       すっかりと吹き飛ぶことよ

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