想ひ火

寺本祥生の世界

小鬼からの報告

 雪達磨大王の大進撃の中、


 午前の一時の晴れ間に、


  姿を現す山肌を薄く雪化粧を施した山々の、


  そんな晴れ間に雪雲が地面を這うように瞬く間に拡がって、


  雪化粧を施した山々の山裾を這うように雪雲が流れ込み、


  山の全てを飲み込むでしまった。


 雪達磨大王の魔の手がもう其処までやって来ているのだろう。

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