想ひ火

寺本祥生の世界

 春は幻


 忙しく過ぎる春の日に


 想ひは悠々たる時の流れに在りて


 瞬き程の花の開きに


 美しき花を君と伴に愛でむ


 


 光に浮かぶ其の艶姿に


 風すら騒めき立ち狂気に溺れ


 纏う花弁を散らさむ也

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