絶ゆまぬ生命への想ひこそ
君への想ひの残り火ぞ
絶ゆまぬ生命への想ひこそ
君への想ひの残り火ぞ
11月27日今日は満月、Beaver Moon って云うんだって
天から吊るされているかのような
まん丸な月がポッカリと宙に浮いている
わたしをじっと見下ろしながら囁いてくる
「 もう十分だろう。早く楽になりなさい
ひとの世の中なんてろくなもんじゃない 」
それでもわたしは歩いて行くのだろう
月見る月の膨らみが
オレンジ色の雫となって
地上を湿らせる
真冬が来る前の月からの贈物
碧い空と白い雲が
明けの空の際に昇った紅い太陽に温められ始め
急速に空と雲が滾り始め
紅い中に黒が混じり紅黒くなって空が煮詰まっていく
ひとのなりの小ささを思い知らされるまでもなく
ひとの始まりのたった一日を目の当たりにして
時を飲み込む間にも空の紅黒さが増している
今日の始まりが不穏な空の煮詰まった紅黒さに
飲み込まれないように神の加護を求めよう