ひとの世の
かそけき里の土塊たらむ
夢に想わば
白む月夜の謀
想ひの雫を地の表に垂らさむとす
今日と云う一日が
昨日を引摺り 明日に惑ふ
日々の移り変わりに己を晒し
遠い明日の光に纏わり付く
主の加護の元に在れ
夢に恋しや
月夜の逢引たらむ
手に手を取る二つの影が
水面( みなも )に揺れて