想ひ火

寺本祥生の世界

   戦 争

 ひとの世は恐ろしい
 
 あまりに増えすぎしまった為に
 
 色んな弊害が起こっている


 ひとの幸せとは何だろう


 之日常の片一方で


 ひとがひとを殺し憎しみが生まれている


 殺す側のひとは殺戮だけを追求し


 殺される側のひとは憎しみがどんどん大きく成っている


 其の結果餓えと貧困が世界に充満しようとしている

 桜


   桜、桜


   桜咲く里に


   朝日が射して


   川面に上る


   もやとて流れ


   朝日は砕け


   散りゆかむ

桜咲く里


   桜が咲いている


   桜が咲いている


   あの山里にも桜が咲いていた


   あなたが居なくなっても咲き続けるだろう


   わたしが居なくなっても咲き続けるだろう


   桜の木が失くなるまで咲き続けるだろう


   何本も、何十本も、何百本も


   あの山里には桜の花が咲いていた