想ひ火

寺本祥生の世界

月の女神からの贈物


   君が名に於いて


    君ならばこそ


     果てぬ想ひは


      月の女神が雫の


       光り輝く君に在り




 ( 注 ) 凍てつく冬の透き通った月は美しい。
       其の冬の月の光の雫が地上に降り立つやいなや、
       地表に砕け散る様は宝石が砕け散るが如く、
       光に溢れ輝いていた。

  夢を見ていました


   ひさかたの光のどけき春の日に


        静心なく花の散るらむ




  日向の窓辺の内なる転寝か


   今は夢の中


 
                  ( 転用あり )

 同族殺し

 ヘリコプターの飛ぶ音が聞こえている
 此処等ではよく飛行機が飛むでいる
 空路が近いせいもあるのだが
 人族が機械を使って空を飛ぶなんて
 なんだかなあ~
 まあ、今のわたしにはどうでも良い事である
 人族は、そうやって文明でも誇ってなさい
 人族さん、そうやって幾等威張ったところでどうってこともない
 人が人をいとも簡単に殺している
 国同士の争い、民族の争い、宗教の争い
 其処等でいとも簡単に人殺しがおこなはれている
 そんなレベルでなくとも人は人を殺している
 そんなもんじゃないのかな
 人族は