想ひ火

寺本祥生の世界

春すぎて


   春よ来い   春よ来い


   春は来た   春は来た


   いやいや春は、もうとっくに通り過ぎている


   もう日なかは夏の頃


   陽当りが好ければ夏日だよ


   この頃の夏は永い夏なむだ


   始まりが早くて終わりが遅い


   そして中だるみが酷いむだ


   でもやっぱり恐怖の夏はやってくる

   本  音



     陽が西に傾きて


      もうひと時が経ちての夕暮れ時


       今日も又一日がおわろうとする













     一日一日の繰り返しが人生だと・・・
     いやいや
     一日一日が単なる繰り返しで終わるのでわはない
     一日一日が新しい生命を造りあげていく
     一日一日を生きている
     だからこその生命だ
     生命を生命として生きる事は難しい
     片方で大半の人が安易に生きている
     社会そのものが安易に出来ているのだ
     必死さが垣間見えたにしても、それは単に取り繕っているのだろう
     何もかもを取り繕うのも辛かろうに
     なにも人を全否定する訳ではないのだが・・・

世迷い言

午前の見事な晴れ間、昨日の雨からの回復が嘘のように、
午後から旧展開した。
全天を足の速い厚い雲が覆い尽くし、
少しあった風も勢いを増しての強風に変貌してしまった。
南の海では台風2号が発生し、
今後の情報に注意してくださいとの事。
世の中はやっぱり動き回っているのだ。
止まってしまったのは、わたしだけなのだろうか。
色々な世の中の情報が配布され、
問わずとも、ある程度の情報は得る事が出来る。
何もかもを知りたい訳でもないのに手元に届けられる。
まるでわたしが知りたいかのような報道の在り方にも困ってしまう。
世捨て人としてのわたしは、もう不要なのだろう。
別に世の中にわたしを知らしめたいわけでもなく、
わたしはわたしなりの空間があればいいのだから・・・
’と、そんな世迷い言を呟いているわたしでしかないのだが・・・
果てさて台風2号は何処へ向かうのだろう。