想ひ火

寺本祥生の世界

想ひ火の新着ブログ記事

  • 煉獄の苦しみ

         ゆめゆめなさるな 然在りての事為れば      仮火の熱きも忘れ果て      現在(いま)此の仮の我が身とて焼き滅ぼさむ      然れど此の仮の我が身とて生身也

  • 懺悔

         のこのこと残りし火も憐れなり       時の数えとて忘れ果て        時の流れの中に夢たらむ         数え切れぬ過ちのみが          此の現在( いま )の我が身と知る           哀しむも哀れ為り        

  • 光しもの

         我が磨きし勾玉の       鈍き光に苛まれ        然、渡りての事とても         身罷る光と為らむ

  • 君なれば (想ひ火より)

         時に流れし残り香が       想ひの忘れとも思われず        遠のく想ひの形見なれば         何時の日にか君を揺り戻さむ      

  • 時の小箱

         夢にまで求めし想ひ故       時の流れに逆らうて        心の小部屋に匿う秘事成る也         我が想ひのはつる迄

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  • 夢見るままに ( 想ひ火より )

         想ひ火揺れし宵の越       白む薄明かりに浮かぶは        夢見に求めし想ひこそ         起き上がれぬままに朝露と消ゆ

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  •  怒 り

    お天道様は毎日東の空から上り西の空へと沈むでゆく 地球の自転なぞ知った事ではない 久し振りの曇日だから 気温が低くならないのかと お天道様に恨み言を零してみたものの お天道様は知らむ振り 加えて吹き通る風さえも 熱風とまでは云わないが 息苦しさを感じる程の暑さにて いったい地球はどうなっているのだ... 続きをみる

  • 暑さが増してます

         ジーーーーー、ーーーーー、ーーーーー      ジーーーーー、ーーーーー、ーーーーー      鳴き止まぬ蝉に      暑いよ、と      聲を掛けども応ふるは無く      噎せ返る程の暑さにて      地面にひっくり返る蝉を疾うに知る            きっと明日も暑いだろ... 続きをみる

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  • 時を越えて

       色褪せた心が     ほんの少しだけ精気を取り戻し      心の片隅に秘めた想ひを呼び起こさば        想ひの丈を文に綴りて     時の郵便屋に心託さむ        

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  •    想 ひ 

             ひとの成り立ちは煩悩に在る    どれだけ高い志を持とうとも    煩悩は其の心に生まれ    其の心を取り殺そうとする    凡人はみな其の餌食となって    露と消えてゆく    其れがひとなのかもしれない        わたしはあなたの心がきれいだと思えるから    わたし... 続きをみる

  •   想ひ残し

       限られた記憶の中で、    あなたとの関係性を発展させようとしている    でもそれは過去への埋没であり、    自己陶酔に陥ってしまい、    あなたの印象を固定化しようとするmasturbationに他ならない    セピア色のあなたがいる    わたしはカラーなのに    あなたを含め... 続きをみる

  •    御褒美

       わたしのまわりの時間が    ほんの少しだけゆっくり流れているのは    神様がわたしに与えてくれた御褒美    少しはゆっくりとして良いんだよ、と言ってくれているのだろう           神様なら、そんな少しだけなんて言わずに    もっとゆっくりさせてくれれば良いのに    まあ、其... 続きをみる

  •   情

         伴になる想ひの欠片を掻き集め       浮かびくるは         偲ぶ盗人の下心      なにはともあれ温き膚に溺れ込み       情けの甘さが拠り所        なれば我が想ひ燃ゆ尽きるのみ          

  • ゆくはる くるなつ

       くるはるは まちどうしく    いちにちいちにちを くびをながくしてまっている    と、おもうまに はるはとおりすぎてゆく    めぶき そだち はなをつけるみどりなるいのちは    むしの きをひこうと    あるいは おのれのしそんはんえいのために    あでやかなはなをひらき つぎな... 続きをみる

  • 滅びゆくもの

       雨が降っている    今朝は朝から雨が降っている    生命溢るるみどりの世界が    今、此の時をして地上に現れている    又、地上に溢れむばかりの人も生きている    そんな世界の傍らで 滅びゆく生命の種も増えている    地上には生命が溢れているにもかかわらず    滅びゆく生命が、... 続きをみる

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  • 残り火 (想ひ火より)

           君がわたしに希に便りをくれる    想ひ火に照らし出された影絵のような    何故か もうこの世のものではない気もするが        残り火が燻っているのなら    わたしの想ひに    胸の片隅に置き去りにした想ひに火をつけておくれ    千年の想ひに託して

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  •   回る生命

       春に芽吹いた若緑の装いを身に纏った生命は    此の時期の暖かい雨と湿気に    回る季節を感じ取り    その喜びに促され    己の生命の成育に    己の持つ生命のenergyの多くを注ぎ込む    そんな緑の繁茂を terraと伴に見守ろう

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  • terra

         terra      愛おしい terra      母なる生命 terra      あなたの分身であるわたしが此処に在る      terra あなたの生命がわたしの生命      わたしたち全ての生命があなたと伴に在る      terra あなたの生命がわたしたちの生命     ... 続きをみる

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  • TERRA

         地球上全ての生命体の総体としての生命体    地球上全ての生命体一つ一つを司り    一つ一つの生命体が其の帰する処の相対的生命体である    地上の全ての生体energyがterraに属するのである    生命体としてのenergyが其の死を以てterraに帰属するのである    一つ... 続きをみる

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  • 春に囲まれて

          今朝は 戻ってきていた寒さも    朝には止むでいた昨夜の雨のお蔭か    北の空の向こうに行ってしまい    春らしさをより一層感じさせてくれている    若々し緑為す草木の芽も柔らかそうで    食べると本当に美味しそう    そんな事を考えながら緑に眼を休ませている    何もか... 続きをみる

  • さくら

       さくら さくら さくら咲く 咲き誇るさくらかな    さくら咲く里に 雲雀が囀り    涼やかな鶯の鳴聲が響き渡る    ヒラヒラと散りゆく花弁が枯葉に埋もるる若草の上にこそっと落ち    ヒラヒラと散りゆく花弁がアスファルトの上にコツンと落ちた    あらら、さくらの花が花ごと ドサッと落... 続きをみる

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  • 花見に行こう

         春の香りに誘われて       咲き誇る桜を吾がものにせむと桜狩        朝からおにぎりこさえて         ルンルンルン

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  • 杉菜の子

         春風の中       光のどけき畦道を        筆頭菜探して楽しまむ

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  • 春 朧

         心遣る春中の戻りし寒き雨       花の想ひに        水を差してこそ

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  •      うす曇る春の空が       柔らかい陽の光を大地に落とし        冬を通り抜けた生命を恵まむ

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  • 春を探して

         春の日に       光のどけき野乃原に        あなたと伴に花を求めむ       

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  • 春の散歩道

       手に手を取って この先の道を歩こう     春の陽気に誘われて      道すがら  梅の花を見附け近くまで行ってみる       上手くすると鶯の鳴き声も聞けるかもしれない        こんな何気ない日常が  あなたを喜ばせてくれる

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  • 春の海

       心此処に在らずして   春の雲海に遊ぶ    陽光を燦々と浴び    吸ひ込まれてしまひそうな程    透き通った蒼い空の天上界に陣取った太陽が    春の矢を繰り出してくる        何一つ遮るものも無い雲上で のたりかな

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  • 朝陽

       夜が明けて    太陽が東の空から地虫を焦らすかのように    天空に向かって斜めにのぼり始めると    冷え切った大地がゆくるりと温められて    全ての生命あるものに恩恵が降り注ぎ    暗い夜に閉じ込められていた苦しみが解放された        今日のこの一日に祝福あらむ事を    わ... 続きをみる

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  • 春待つ草

         風に当たらぬ日当たりの良い地面に      しっかりとへばりついて      寒い寒い冬の日をやり過ごし      春を待っています

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  • 春待ち草

       寒波が一山過ぎて落ち着く間も無く次の寒波がやって来る    漸く越えたと思ったら又一山と    次から次へとやって来ているような気がします    その度毎に、今季最強となどとも騒がれています    そのせいなのかもしれませんが    今まで冷凍庫の中の作業でしか経験しなかったのに    外で... 続きをみる

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  • 想ひ火より

         あなこひし かくるるひとの おもひこそ       ひとのならひと しのぶれば          こころさびしく かざりびともゆ      あな恋し 隠るる人の 想ひこそ       人の慣ひと 忍ぶれば 心寂しく 飾り火と燃ゆ

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  • 雪 嵐

       風に吹かれ     雨に濡れ      雪に降られ       身体は固まり        頭の芯まで痺れてしまった    風に晒され     雨に打たれ      雪に吹雪かれ       頭の芯まで凍りついてしまった        バス停での待ち時間    こんな日に限って何時まで待って... 続きをみる

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  • 北風親分

       ゴロンゴロン   ゴロロローン    ゴロンゴロン   ゴロロローン    風の塊りが転がって行く    大きな塊りなので転がる音も、とてもすごくて喧しい    ゴロゴロ     ゴロロローン    ゴロゴロ     ゴロロローン    時には草木を押し倒し    時には木々をへし折って  ... 続きをみる

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  • 心ウキウキ

       夢に映りし愛し子の     幼き面(おもて)に笑みとて溢さむ      目覚めに覚ゆる吐息が一つ        一夜の心の散歩道

  • 冬の雨

       雨が降る    雨が降っている    冬の大地に雨が降っている    結構な本降りだ    先週の寒さが嘘のようで    ほんの少しだけ過ごしやすいような気がする    とは云っても週末には寒さが戻って来るとの天気予報        雨が降っている    夜中から降り続いている雨    今日... 続きをみる

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  •  朝 出

       冬の匂ひがぷんぷんと鼻をついて    冬の楽しさなど微塵も覚えられず    冷たい風が寒さを通り越して、手の指先までも悴ませる    月の光が大気を貫き、身体をも貫き通さむばかりに降り注ぐ中    慌てて厚手のコートのフードを被り込む    当然まだ明けぬ朝の早くからの出勤に    白く煙る... 続きをみる

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  • 風はお友達?

       風の輩が庭先で燥ぎ回ると    手入れの悪い庭木が、がしゃがしゃ、ざわざわと騒がしい    静かさが大好きなわたしは    そんな風の奴等が大嫌い    だから風とお友達になって    なんとか手懐けて    大人しくさせている    ご褒美に庭のテラスで    冷たい紅茶など差し上げてみよ... 続きをみる

  • 子鬼からサチへの連絡

       雪達磨大王、日本大侵略    ついに日本は大王の足元に平伏すのか    人類界の国々の中にあっては、その先進国の一つに成り上がり    技術力を誇り、最先端の科学力を駆使しながらも    大自然界の中の冬の大将軍の一人であり    今年は更なる勢力拡大に力を発揮する雪達磨大王のその力に   ... 続きをみる

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  • HUMAN

    蒼銀色を帯びた月の光が大地を照らし出し 冷たい大気の塊りが 大地の隅々にまで浸み渡り 人の住む屋内まで入り込み 凍てつく大地は何時ものように何事もなく眠りついている 、と云う訳でもない 人の活動は夜も続いている 地球規模にまで膨らむだ人類は 個としては眠りはするが 類としては一日中活動している そ... 続きをみる

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  • 諍い

         おもひのちがひは       いまさらのこととして      まじわらぬことだまの      かるきことをおぼふるも      とおのくまにあらわるるきょむなるや

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  • 冬日の小さな幸せ

       澄むだ青い空の真ん中に 太陽が大きく輝き    途切れとぎれに浮かぶ小さな白い雲の群れが    木枯らしに吹き流されている    窓硝子一枚を隔てて    室内に強い陽光がサンサンと降り注ぎ    暖かさを じっとりとした暑さをも加えて室内に閉じ込めている    冬が大地の其処ら中を練り歩き... 続きをみる

  • 夢幻 ( 想ひ火より )

       あなたを求むるわが想ひに    応ふるあなたの姿は失く    わが想ひの空回り    必死にあなたを見出そうと右往左往する    でも何故かあなたの姿は失い    わたしからあなたを奪い去りしものの仕業なのだから    それでもまだわたしは諦め切れない    もう とっくの昔のことなのに  ... 続きをみる

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  • 悔いて ( 想ひ火より )

       彼の地の日々が夢に非ざれば    あなたの想ひも ほんの少しだけは軽くなろうもの    わたしの曲がった心の果てに 辿り着いた先の処にて    あなたの心に風船を括り付けてでもみようかと    魔が差した訳ではないけれど        やっぱりあなたの笑顔は 素敵だよ    あなたの一言一言... 続きをみる

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  • 行方

       地面(ぢおもて)に零れし雨粒が    染み入る事なく地表を滑り    低き処に塊を造り    水溜まりを造り    溢るるままに 水流と成って    池を、沼を、湖を造り海へと流れて行く    わたしは何処へ行くのだろう

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  • 木曽路

       気が沈むでいるあなたの心を晴らそうと    紅葉を探しに出掛けてみたものの    生憎の天気で ドライブだけでもと思っていた    そして見たものは・・・    近隣の山々が雲に被われている中    更に進むで行くと    雲が山里辺りにまで棚引いて    小雨混じる肌寒さに身を少し震わせな... 続きをみる

  • あなたと伴に

         かわらぬ心に つひ絆されて      あなたが住むでいた彼の地へ      車を駈けての想ひ旅      あらざらむ此の世の異な香る処にて      流るる時をも忘れ過ごさむ      悦びと伴に      哀しみと伴に      何もかも打ち亡ぼさむ

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  • 桃源郷

    不老不死の白桃を求め 潮風に導かれ やって来た桃源郷 西の最果ての漂う海に聳え立つ 西海大橋とや

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  • 小さな幸せ

         この爽やかな風をあなたにもあげよう      この爽やかな風はわたしに        一時の幸せを感じさせてくれる      あなたにも同じように感じて欲しい      ほんのささやかな幸せが        二人を幸せにしてくれる

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  • お月さんは笑っていた

         月の光に晒されし地の表にて      醸し出さるる飾り火の戯言に      地を這うものどもの呻き聲      右往左往の世渡りたらむ

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  • 月に住む兎とや

         ひとの世の       かそけき里の土塊たらむ        夢に想わば         白む月夜の謀          想ひの雫を地の表に垂らさむとす

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  • 祈り

         今日と云う一日が       昨日を引摺り 明日に惑ふ        日々の移り変わりに己を晒し         遠い明日の光に纏わり付く                  主の加護の元に在れ    

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  • 逢引

         夢に恋しや      月夜の逢引たらむ      手に手を取る二つの影が      水面( みなも )に揺れて

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  • 時の移り

          あなたは明日に居るのだから       昨日にあなたを求めてはいけないのだと       そう思って明日を見ようとしているけれど       費やされた時は幾年月にもなろうもの                      遠い明日は何処までも遠く       明日が昨日になってしまいそう

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