想ひ火

寺本祥生の世界

想ひ火の新着ブログ記事

  •  夏祭り

       豪雨が降り注ぎ    熱波が降り注ぎ    新型コロナウイルスが降り注ぎ    地面の下からは地響きが轟いている    錚々たる面子が揃っての夏祭り    やっぱり新型コロナウイルスが神輿に乗るのかな    夏だ、祭りだ、ワッショイ、ワッショイ

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  • 遠くない あなた

       あなたは 今何処に在るのだろう     わたしから離れ旅立ったあなた      あなたは希望に胸を大きく膨らませていた       今あなたは 何処に立って居るのだろう

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  • ゆめのなかで

         ゆめのなかでこそ       あなたにあえるのであれば        わたしはもうめざめたくはありませぬ

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  •    逃避行

          手に手を取り合い飛び乗る北方行の列車にて    当てとて浮かばぬ逢瀬よと    行き当りばったりの秋田行き    暮れゆく車窓の薄暮に浮かぶあなたの不安顔     そっとあなたの手を握り締めると     ギュッと握り返すあなたの手     そうだよねと、 もう片方の手であなたの手を包み... 続きをみる

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  •  あわれかな

       ゆくるりと ながるるときにみをまかせ    さきばしるひとのおもひの ちせつさよ    わがおゆるみのおもひに さきゆかむ

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  • ひとなりて

       あしたとて     みなひとにくる はかりごと    ひとつといてはもひとつとや     くりごとならべてのひぐらしか    なれどさわりても      あしたは めぐりこむ    きづけば はやおいのみに

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  •  葛 藤 ( 想ひ火より )

         さきしまの       さきゆくひかげにくれゆきて        おりゆくよるのとばりとともに         あなたへのおもひにくれゆかむ                           

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  • 戯 言  ( 想ひ火より )

    想ひは恋とし恋とす 月光の雫 明日の想ひが 待ち遠うしく 夜の帳を閉め忘れ 一片の月の光を身に纏い これが何度目の御百度参りとやら 申し上げまする 但し お門違いの参りとて 想ひに任せての型取りにあれば 吾が想ひの成れの果て 吾が想ひの念が通じればと 型に乗取った形作りにございます 遥か遠くの も... 続きをみる

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  • まよいごと

         ほんのひとときのまどろみに       うつつをぬかすおのがさが        ひぐらすいとまなさゆえのなげきぶしと         ひとりおてんとうさまにぐちてみる

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  •  ひとのなり

     賢しき入れ知恵が 何もかもを潰してしまう  ことの善悪とは如何なるものよ  ひととしての善悪とはそもそもどういう事であるのか  ひとがひとで在る為にと押し付けられしもの  何もかもが権者に曲げられ押し付けられしもの  我は我に在りて我と為す

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  • かおなし

     わたしはだれと     ひとりとうてみる   わたしはわたしという       ひとのかたちをしたもの    わたしはひとにあらざりて         ひとのこころなきゆえのもの      ひとりやみにしずみひそむもの           

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  • 太陽に向かって

     太陽に向かって走る   走る  東の空に紅くまんまるい大きく太った太陽が    天空の低い処に浮かんでいる  此の太陽を目指してわたしは走る 何処までも走る  太陽が手に届く間にと思ひ     其の太陽を掴み取ろうと      太陽に向かって走る   走る  何処まで走っても近づかない太陽がもど... 続きをみる

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  •  朝焼けと伴に

     朝の空気が  東の空から広がる朝焼けに染まってくる間に  腹一杯になるまで吸い込むで  朝飯代わりにでもしようか  空には薄い雲が拡がって  朝焼けが拡散されて  大地に降り注ぎ隅々にまで染み込むでいく  大地は祝福された  生命在る全ての生きものが  この大地の下で朝を迎えている  光り輝く黄... 続きをみる

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  •   十三夜

       あなたとの継りが     わたしの中で一つの塊りとなって      あなたの為だけのヒーローが       十三夜の月参りにやつて来ると云う     後どれだけの月を待てば良いのだろう

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  •     木香薔薇

         庭の木香薔薇が咲いたよ      沢山の蕾が次から次へと開いて沢山の花を咲かせて      小さな沢山の花が全身を包み込むで      眩しいくらいに太陽の光を照り返し      ひとつの塊になって      ひとつの黄色い花が出来上がる      柔らかな優しさに溢れつつ      加... 続きをみる

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  •   同 化

       青い空が綺麗で眩しくて    雨上がりの空は 何時もの濁った青空ではなく    とても綺麗な輝く青色の空    そんな透明な輝く青い空をじっと見ていたら    青い空の奥の奥へと吸ひ込まれたしまう    わたしの全てが空の青い色に染まって    周りの青い空の中にわたしが拡がって    わた... 続きをみる

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  • 日々の徒然に ( 想ひ火より )

         想ひ火からの言の葉を綴りて過ごさむ      吾は其の炎の中にて時を経よう      吾が想ひ火は千年の時を経ても      猶 吾が身を焦がさむ      吾が魂が灰と為り      土埃の一塵と為る迄

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  • 神の恵みと伴に

       花越しの太陽が    薄雲を透し光と輝きを拡散する    大地に齎された陽光が    全てを包み込み朝を祝福する    春の朝に神の御加護がありますように     大地に育む全ての生命が     朝日に包まれ     神の祝福を己のものとせむ

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  •    夢の中に ( 想ひ火より )

       夢の中であなたを見付けた    あまりに時が経ち過ぎて    わたしの中のあの頃の焦がすような想ひ火も立ち消えていた            夢の中のあなたもわたしも    然も当たり前であるかのように会話を交わしている    ああ、もうこんな時期なのだと云う事にも気付かぬまま    わたしは... 続きをみる

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  •   春はあけぼの

           夜半の雨も上がり    ようよう明けゆく東の空    大気も清々しく浄化されて    深呼吸をしてみたくなるような気がして    気分的には爽やかな朝とまではならなくても    雨上がりの朝が優しくわたしを包(くる)むでくれる    空は少し薄曇りではあるけれど    青空がそんな雲... 続きをみる

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  • 春の酔

         菜の花は好きだからと       摘み残した花の蕾に        もう、お前には手を付けないよ、と         言葉を掛けて          そっと優しく触れてみる                   ほろ苦い春の味に          酔い心地を誘われての戯言也        ... 続きをみる

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  • 老ゆる先

         老いも過ぎ      私と云う殻の中で      忘却を道連れに      無常の安らぎを得むとする也

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  •  蒲公英

         お天道様は顔を見せてはくれないけれど      春の陽気に誘われて      近所の田舎道を歩いてみたよ      日当たりの良さそうな処に蒲公英がやっぱり咲いている      お天道様に向かって首を縮めながらも顔をニコニコさせて咲いている      春は春、早かろうと遅かろうと春は春 ... 続きをみる

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  •   飾り女

         飾り女(め)も老ゆる先はただの女(ひと)      人の為りに身を呈さむとし努れば      広い安らぎの中(うち)に我を見出さむ       咲き誇る花に集ふ蝶もあはれにをかしけれ        

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  •  如 月

       迎ふる春の悦びを     語る心もうきうきと      然れど春を告ぐる際とて何処へ       ようよう冬を間近に見据えての如月也

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  • ウルトラマンじゃあるまいし

     ピコーン   ピコーン   ピコーン  力が抜けていく  急に身体中の力が失くなっていくような  脱力感が酷くて立って居られない  ウルトラマンじゃあるまいし  カラータイマーがピコン ピコンと鳴り始めている  ああ・・どうしようと、思いつつ  早く何とかしなくてはと焦ってしまう  早くエネルギ... 続きをみる

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  •  雛 祭 り  

         台座に鎮座坐す飾り雛       埃を払い        御免なさいなと         表返し

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  •  浄  化

        terra    愛する terra    母なる terra    地上の全ての生命を包み込むでくれた terra    あなたは今も尚  人を愛してくれているのだろうか  権者供の驕りは   母なる terraをも従わせ思いの侭にしようとする  もう 人には救いは無いのだろうか  te... 続きをみる

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  • めしどろぼう

       ぬこのニャンコめし   はまってしまって    ニャンコロロン  ニャンコロリン    はらペコペコリン  はらペコリン    ぬこのごはんは  どこいった    ぬこのごはんは  ニャンコめし    わたしがたべてる  ニャンコめし    ニャンニャン ニャワワーン ニャンニャワワン   ... 続きをみる

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  •   terra

         冬は何処へ行ってしまったのだろう    愛想尽かして他所に行ってしまったのだろうか    他所に行っただけならまだしも    消えて居なくなっていたりして    そんな状況が非現実的なものであって欲しいと願っている    もう terraは人を見捨ててしまったのだ    それは人が傲慢に... 続きをみる

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  • 微かな希望

       余が魂の欠片で創りしもの    其方の形見為る也    過日の想ひ火が    舌舐めずりするかのように    チロチロと炎を揺らし    余が世界の片隅に身を潜め    己が機会を待ち望むでいるのだよ

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  • 繰り言

         年の暮れ      明けての新年      人の世の慣いにて      わたしも人為りと思いつつ      人の為りに留まるよう心掛け      他人(ひと)との関わりを持つようにして生きていくのだろうか

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  • 想ひ火

                                                      千年の想ひを溜めつつ 現在( いま ) を翔ぶ       千年の想ひを溜めつつ 現在を流るる                       千年の想ひを溜めつつ 現在に溺るる         現在が... 続きをみる

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  • 安らぎ

       あなたと一緒に居たいから    あなたと同じ道を歩みたい    あなたの身も心も愛したい    あなたの全てをわたしのものとしたいと思うのは    わたしの驕りだろうか    否、わたしのものとするのではなく    あなたに同化してあなたの中に溶け込むで    全てをあなたと伴に共有したいと... 続きをみる

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  •  冬 の 空

       冬が日常を形作り    外では喜び暴れまわる風小僧達が大手を振っている    雲の流れも急激で    くるくると変化する空模様が目まぐるしい    閉ざされていた空が突然開いて強い陽射しを落とし    暫く青空を広げていたかと思うと    何時の間にか雲が現れ、空を覆い尽くし陽射しを閉ざして... 続きをみる

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  •   追 憶

               夢々ならぬ想ひ火に焦がされて       地獄の底にまで追ひ詰められようとは        自従燃やす想ひ火故の業なり也

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  •  揺 ら ぎ

        ある量が平均値は一定ではあるが    瞬間的にはその平均値の近くで変動している現象     又は平均値からのずれ    光の散乱、気体分子の熱運動などに見られる (引用)  平均値で在り続ける事は退屈ではあるけれど・・・  値の許容範囲であれば楽なんだろうと・・・  否、極値的なものは範疇... 続きをみる

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  • いやいや、モモンガモン

    秋と冬が入り混じった、今日この頃 おまえはどうやって過ごしてきたのか 今朝は天気も良く、陽が上る前後はかなり冷え込むだけれど  陽が上るに連れて、だんだんと大地が暖められ  気温が思った以上に早く上がっている 陽向では汗ばむ程で 庭先の花壇に そう、おまえ紋白蝶のおまえが ヒラヒラと、さも当然のよ... 続きをみる

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  •  晩  秋

         秋深くして       冬も間近になりければ        秋冬混在の日々に在り      覚得ぬ秋の行方に心傾けつつも     吾妹への想ひの行処さえ判らぬ侭に

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  • 夢の中から   ( 想ひ火より )

    夢の中にあなたを見付けた あまりに時が経ち過ぎていて わたしの中で あの頃の身を焦がすような想ひ火も立ち消えていた 夢の中のあなたもわたしも然も当然のように会話をしている もう、そんな時期だとも気付かぬまま わたしは夢の中に居続けざるを得なかった 夢から覚めたわたしは大きな溜息を吐いてしまった 失... 続きをみる

  •  思ひ込み  ( 想ひ火より )

     夢の中にあなたとわたしが居る  あなたの聲が聴こえない  あなたの聲が届かない  わたしが聴こえなかったのか  あなたの聲が小さかったのか  否 わたしが聴こうとしなかったのかもしれない  何時も傍に居たかったけれど  あまり傍には居てあげれなかった  そして何時の間にか思ひ違ひが生まれてしまっ... 続きをみる

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  • 青い空が好きだから

    吸ひ取り紙で空を満たしていた雲を 吸ひ取ってしまったかのように 天頂辺りの空は見事に澄み切ったスカイブルーを拡げている 何の遮りも失くなった陽射しが 夏の暑さを思ひ出させる程強烈で 夏が然程好きでもないわたしは 空の青さは大好きだから 早々に木陰に避難しようとしたけれど 夜明け前の本降りの雨で ま... 続きをみる

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  • 朝雲が太陽の光を浴びて

       薄く灰白色に塗り潰された早朝の空に    朝焼けの色付きで描かれた雲は    微妙な色合いの美しさを漂わせる画となって    目を潤わせてくれる    その一方で        白黒の色を失っていた雲が    朝の光を浴びて色付きとなり    更に時間が経ち昇る太陽の光を真面に浴びると   ... 続きをみる

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  • 微かに聲がする

       東の空を紅く染めて     昇る太陽が暖かい      今が季節の変わり目と       耳元で囁く聲が云う     「 そんな御前でも安らぐ一時がある 」と云う 

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  •  鬼ごっこ

     雀が群れになって  チュンチュン チュンチュンと騒ぎ立てるものだから  そこで烏が「 ギャー 」と一啼きすると  いやいや、それで群れを成した雀共が怯む筈もなく  遠目にチラチラと烏の様子を伺うだけ  単なる威嚇だと察しているのだろう  とは、わたしの考察なのだが  雀達よ、御前達は相当に五月蝿... 続きをみる

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  •  終 末

      西の空の際が明るく   遠くの山々の陰をくっきりと照らし出し   その手前の空には折り重なった雲が厚みを増しているかのような   そんな厚い雲々の切れ間から   天使の梯子が幾本も幾本も放射状に拡がっていた   どれだけの天使達が降りて来るのだろう   降りてきたら何をするのだろう   神の啓... 続きをみる

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  •  朝日のなかに

       朝ぼらけ     霞むやまかげ 遠くにありて      通り抜ける間近の山越しに       紅く染まる陽光とて 立ち昇らむ    加えるも 木々の切れ間に     燃ゆるが如くの真ん丸な太陽が      おはよう、と顔を出すならば       ほんの少しだけ残っていた眠気も        ... 続きをみる

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  •   心模様

       黒くて厚い雲が真昼を    薄暗くどんよりとした表情に押し代えて    湿気を含むだ熱い空気の塊が    吹き始めた風に転がされている    雨が何時降り出してもおかしくないような空模様    朝からの天気予報での    天気の急激な変化 突然の強い雨         今日 心が重くなっている

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  • 夕暮れどき

         雨空下の夕暮れどき       何時もより早く暗くなりそう        暗くなる前にもうひと仕事と手を働かし         大きく深呼吸をしてみたよ         

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  •  天 と 地

    沢山の雨粒が大地に叩きつけられ 砕け散った雨粒、水が地表を埋め尽くそうとする 大地はこの雨を降らす天の企みに気付いているのだろう 己が体内に滲みこませ取り込むだ水を浄化し 己がものにしてしまう すると天も心得たもので 時にはそんな大地に仕返しをするのだ 己が力をもっと大きくしようと 温められた南の... 続きをみる

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  • 長い夏

       夏が今日はとわたしに会いに来たのは     何時だっただろうか    いまはもう夏も峠を越えて残暑もまだまだの中     否、まだ夏だと云うのに    そろそろと忍び足で秋が近づこうとする    秋は其の司る時間が年々短くなっている    春も同じで四季そのものが二季に変化し始めている   ... 続きをみる

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  •    原 罪

       あなたがわたしの十字架ならば    わたしは進むで其の十字架を背負うだろう    それでわたしの罪が許されるとも思わないが    加えて、日々人としての罪を犯しているのだから    あなたという十字架があるのなら    あなたという十字架を喜むで背負うとしよう    わたしは苦しみを我がもの... 続きをみる

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  •  成り行き

       七月は梅雨が半ば過ぎても開けず    何時までも六月からの梅雨の続きだと思っていた    ようようの梅雨明けとなり    気付けば八月も七日    毎日が記録的な酷暑    加えて立て続きに幾つもの台風が湧き上がり    近辺をうろうろとしている    世界中でも続々と異変が起こっている  ... 続きをみる

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  •  鬼 火  ( 想ひ火より )

       風にあなたを想わば強風に流され     雨にあなたを想わば激雨に打たれ    暑い太陽に晒されれば焼き焦がれ     遠のく意識の中であなたに溺れ込む    わたしの中にあなたを住まわせて    あなたをわたしだけのものにしたいと企むでいた    そう、わたしは余りにも嫉妬深く    それを... 続きをみる

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  • 想ひ出 ( 想ひ火より)

         我は不滅為り      そう思い、其の筈だった      我は想ひ火の中に生きしもの      其れは遠き日の事      遥か遠い昔の事      想ひ火の炎が      肉を焦がし      心を焼き尽くしてしまう      今此の時      胸を掻き毟り      皮を掻き破り ... 続きをみる

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  • 梅雨前線と台風

     明けぬ梅雨空が   厚い雲の層を携えて  何時降り出しても可笑しくないような空模様に薄暗さを伴い   薄暮を描いている  遠くの地には無数の雨雲を従える大型熱帯低気圧が、台風が、   よっこらしょと重い腰を上げて近づいている  南の暖かい海の湿気を、無数の援軍を、補充しながら近づいている   日... 続きをみる

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  • 夏が来る

         夏間近の梅雨明け前のこの頃      梅雨らしい梅雨が      一層夏の到来を皆に待ち望ませているかのような      それはわたしの一方的な思いなのだろうが      雨上がりの晴れ間の      むっとするような、茹だるような蒸し暑さが全身を包み込み      わたし的には夏が来る... 続きをみる

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  • 海開き

         梅雨の晴れ間の白雲に       海に跳ねるは夏の子等

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  • 早くも夏空ですか

       ぽっかり    ぷっかり    ふんわりと    青い空に白い雲が浮いてます    雲は三つだけではありません    幾つも幾つも空には浮いてます    でも青い空が太陽を包み込むで    雲が太陽を隠す程でもありません    だから今日も暑くなるでしょう    もうすぐ夏    いや、時折... 続きをみる

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  •  鬼 火

        (ぁ)      吾が妹の遠き日々に思ひ遣れば       今はもうあまりに遠きにて おぼおぼし             然に在れど吾が想ひの火なればと思ふに然も在りなむ         ひとの想ひに在り也          鬼の想ひに在り也       

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  •    蜘蛛の糸

         勾玉に込めし魂の鈍き光り       然もありなむと叫べども空に響く筈もなく        虚空に吸われるが如く消え行くばかり         加えて時の流さえ無き処にて          只蜘蛛の糸が垂れるを待ち望まむ、と                 勾玉に託すも我なり      ... 続きをみる

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  •   いのちのきわ

       さきしまのさきにみえるはうみのきわ    ゆきつくさきはそこのそこのそのさきのよみのくに    ひかりもとどかぬひかりなきよみのくに    いちどとらわれしものはもとにもどれぬやみのくに         ひかりにおぼれしもののくに    ひかりにおぼれしものがしずむくに    とおつくに  ... 続きをみる

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  •    半 月

       天高く上る半月よ     透き通る小さく固まったそのくっきりとした姿態が美しい          片身の其方も寂しかろうに     余と伴に宴の盃を酌み交わそうぞ

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  • 蛙の大合唱

             グァグァ     グァグァ    グァグァグァ   グァグァグァ   グァグァグァ      グァグァグァ   グァグァグァ   グァグァグァ    ひっきりなしに沢山の(どのくらいの数かも解らぬ程の)     蛙が他の蛙に負けまいと鳴いている    グァグァ グァグァ グァグァ... 続きをみる

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  •  五月風

         風はお友達      とても仲良しのお友達      風はとても甘えん坊      わたしにすぐ纏わり付いてくる      五月はそんな季節      わたしが風をとても好きになる季節      わたしはこの五月の風がとっても大好き

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  •  薫 風

               緑為す生命    風を誑し込むだのは 確かにわたし    あまりにも五月の風が気持良くて    思わずわたしの全てを開いてしまった    五月の風は惑う事なくわたしに纏わり付いてくる    わたしの感覚の全てが風を受け入れてしまう    五月の風は緑為す生命の悦び    そし... 続きをみる

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  •  雑 草

         芽生ゆる春も過ぎ       伸びゆく蔓草の柵が        何処ぞに知らぬが仏と紛れ込む

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  • 春雨じゃ濡れてゆこう

         春雨の優しさに触れるも       濡れるは嫌と        余が差す傘に擦り寄る吾妹よ                 おまえの傘はどうしたと聞くも知らん振り          半身を濡らしての相合傘と也       

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  •  惜 春

         往く春を惜しむも心許にて       上辺飾りのなせる業        見様見真似の気配りと也

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  •  春 霞

       千早振るわが妹の言の瀬に燃ゆる想ひに悔いも消ゆ

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  • SPRING HAS COME

         来る春を待ち侘びて      通る春を抱き寄せて      往く春に縋り付く      春の陽炎      春の幻      春を掴み取ろうとしても捕まらず      そんな春に追い縋るは虚しいと      春は遠くに望まむとする

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  •  春が好き

       春が好き    冬は寒くて冷たくて心が凍えるから        春が此の大地にしっかり広がって    生命在るものに生きる喜びを教えてくれる        だから春は好き    そんな春の青い空が好き    白い雲が好き    明るい太陽が好き    生命溢れる春が好き    咲き誇る花に満... 続きをみる

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  • あなたと伴に

       ひと為る想ひの内(なか)に生きとし息せば     あなたの温もりがじんわりとわたしの内に染み入りて      溶け込むだあなたは       わたしにわたしをあなたのものとせしめた        あなたと同化したわたしは         今を、あなたの内に生きようとする

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  • 無 情

         冬の終わりと       春の始まりは        今こそ曖昧となりて         日々の想ひも春の悦びを忘れ          只、時を遣り過すのみと為らむ      加えては世の騒ぐ催し事      暮らしの中にある歳時事      旬を尊ぶ季節感等、含めて      何もかも... 続きをみる

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  • 交わり

         春も陽陽となりにければ       人の心とてポンポンと弾み        飛び来る虫の喜びを余所に         花の慌て振りを独りあはれむ

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  •  交わり

         春も陽陽となりにければ       人の心とてポンポンと弾み        飛び来る蝶の喜びをも我がものとして         花の慌て振りを伴に楽しまむ

  • 冬がひと休み

       冬がひと休み    暖かい一日です    そう思って外に出て公園をブラブラしていたのですが    風が強くて、そうは問屋が卸さない    日影の強風はまだまだ辛かった    急に春が訪れたり、冷たい冬が戻ってきたりして    なんだか忙しいこの頃です    とは言っても春は着実に近づいている... 続きをみる

  • ゆらめき  ( 想ひ火より )

       冬日の束の間の晴れ間時     冷たき風に冬を覚ふるも      硝子越しの日溜まりは       汗ばむ程の加減にて        陽光(ひ)にうつらふ我妹の影はなし    

  • 想ひ火より

    あなたとわたしとの時の重なりを 何時も何時も追い掛けて どれだけの時が経ったのだろう 長いような 短いような 否、わたしの中では時は留まっている あなたとわたしが共有する想ひは その始まりから今の此の時、 加えて未来永劫に至る迄、 ではなく、 同じ時間の中に在り 同じ空間の中に在り 其処は過去でも... 続きをみる

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  • 焚き火 ( 想ひ火より )

         あな恋し       我が身侘しき悔しさ故の残り火に        時空を超えての我が妹にこそ         天にまで届けと猛る想ひ火を          胸の内に仕舞ひ込む

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  • 青い空が好き (想ひ火より)

    今日も青い空を見ていたよ 青い空が綺麗だった そんな青い空がとても好きだから しょっちゅう空を見ているのかもしれない 青い空に浮かぶ小さな白い幾つもの雲が風に流されている その小さな白い雲が太陽の光を浴びて その白さを増して光り輝いている そんな白い雲も好きだよ ずうっと、ずうっと眺めていたい そ... 続きをみる

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  •  幻 覚

    空が青いから 青い空をじいっと見上げていた 時を忘れて見入っていた すると空がどんどん下りてくる 空がどんどん近づいてくる 青い空がわたしに被い被さってくる わたしは空に吸ひ込まれてしまう わたしが空に取り込まれてしまう 青く透き通った空間に漂う、 姿形のないわたしらしき意識の存在感があった 只、... 続きをみる

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  • 凍てつく時(ころ)

       天頂より南西の少し低い位置の月を見上げ    静かな冷たい月の光を浴びながら    暗い玄関の扉の鍵を締め    車まで歩いて行くと車は月の光に凍てついていた    リモコンで車を解錠しドアを開け乗り込む    どの窓ガラスも磨硝子状態で    そこで吐く息の白さに気が付いた    何も考え... 続きをみる

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  • 三が日に大変だあ

    世の中の動きなど我関せず    正月ぐらいのんびりとぼんやりと 窓越しの陽射しを浴びながら コップ一杯の冷酒をチビチビやっていた そんな中で騒ぎが起こったよ 「 水道が漏水している 」と家人が言ってきた 見てくれと言われて見に行っても 私じゃどうしようもないけれど 一応、見に行くと 水道水が噴出し... 続きをみる

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  • 冬 日

         窓越しに      冬日の雲を通しての薄日が差し込むでいる      そんな居間に      ストウブをつけて、炬燵に入り      テーブルの上に置いた蜜柑に手を伸ばす      そこで欠伸がひとつ      時がゆっくりと流れている

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  • ルンルン

       風が通り過ぎるのを待っていたら    そんな中にルンルンが混じり込むでいるのを見つけた    ルンルンがわたしを見て    小さくその手らしきものを    わたしに向かって振っているかのように見えたから    わたしは自然とルンルンに笑みを返していた        ああ、ルンルンも仲間と伴に... 続きをみる

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  • 風の子ルンルン

           冬の匂ひのする風の子が    其処ら中を駈けずり回っていた    朝方、雨が止むで厚い雲が流され    青空が広がっていくなか    風の子等も騒ぎ始めていた    否、夜明け前の暗いうちから    風の子等の騒ぎは始まっていたのだろう    元気な冬の風の子等は    ひとの想ひな... 続きをみる

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  • 霧の中で

       昨日のこの時間ぐらいだろうか    霧が河のように大地の表を流れていて    視界も100mぐらいまで落ち    そんな田舎道を走っていた    見慣れた筈の光景が少し神秘さを帯びて見えていた    この地域も又霧がよく発生する処で    屡々見かけるのだけれども、その度に惹き込まれてしまう... 続きをみる

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  • 戯 言

         暮れゆく秋も重なりて       繰る師走の世知辛い表向き        我とて去る年に想ひこそ残さむと         手に縒りを掛けての時稼ぎ          、となれば年の功とて奇特と也

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  • 想ひ火より

       暫しの別れとの想ひこそ    其方との手を離し    今、此処に我は在る也    然れど其方の温もりが見当たらぬ    我は悲しみ、怒り、哀しみに狂い果て    多重のひとと成り    片や此処に我在り    此方に我在り    幾つもの我が在りて    然りとて我は我に有らず    其方の... 続きをみる

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  • 彩 模 様

           銀杏の木の纏う衣装が緑から黄へと代わる折、    道の両脇に横一列になって     多々な色模様の衣装を身に纏ったモデル達が      これみよがしに立ち並むでいたり    一処に群れとなった銀杏の彩る形容が     様々な彩りとなって眼を楽しませてくれている    もう暫くしたらど... 続きをみる

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  • どんぐりコロコロ

    団栗を拾ってきたら 奥さんが顔を描いてくれたよ わたしとあなただって 幾つも団栗があるのに 二人だけだったよ 僕達子供居るよね どうしたんだろう でも、わたしとあなた二人でいいよね、て 僕もそう思った 子供達は宝だけど 今この時は、二人だけのひととき 幾つも幾つも季節が巡り 幾つも幾つも年を経て ... 続きをみる

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  • 四季の訪れと伴に

    秋が来たと喜むでいたら 肌寒さが気に掛かるような日々に瞬く間に捕まっている 冬の間近さが身に迫って来ているのだろう 世間でも冬支度が始まっており 今年の寒さが気に掛かるようだ 今日で十月も終わり明日からは十一月 こんなに早くから寒さが気になっていただろうか 何故か秋の期間がとても短いような気がする... 続きをみる

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  •  悔 い

       己が怠惰を足枷にして    日永一日一日 何をや思わむ    遠くは忘れ得ぬおまえの涙とや    近くは忘れ得ぬおまえの笑顔とや    今はもうおまえの何もかもが遠くの遠くに掠れ果て    今日と云う一日一日を日延べせむとも思われぬ    疾うの昔にわたしは終わり掠れ果てていた

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  • 想ひの馨り

         篠の目の幽き島の有り体は       今に成りても潮の馨りを運び来て

  •    海

       海が見たいとあなたは云う    でも海は近くはない        そして あなたが見たい海はもっと遠い処に拡がっている海    其処はわたしの知らない海    でもあなたは海が見たいと云う    幾度かは近くの海に連れて行き    二人で海辺で戯れた    わたしも海が見たかったから    ... 続きをみる

  • おもひび ( 想ひ火より )

         あなこひし       いたらざるおもひのかたよくひこう        ゆくさきとてわからず         みぎにひだりによたよたと          あてどなくさまようて           いったいどこへゆくのやら

  • ひとなるもの

    朝は爽やかな青空が広がっていたのに 昼ぐらいから曇り始めて 今、大粒の雨が落ちて来た 今年はやたらと大きな台風がやって来て 國中を荒らし回っている 今度の台風は少し勢力が弱まってきているとかで・・・ でもどうなる事やら 何もなければ良いけれど 在るが儘を受け入れざるを得ないのだろうか ひと為る塊が... 続きをみる

  • terra

           眼の前いっぱいに拡がる青空を見上げると    薄く細長い透けるような    白く小さい雲の塊がゆっくりと風に北東へと流されて行く    人のせかせかした時間の流れとは違う次元で    大きくゆったりとした時間が動いている    そう、地球単位の時間が動いているのだ      わたしは... 続きをみる

  •  あめ

    目の前の空地のびっしりと群生する朝鮮朝顔の緑に  程よい雨が降り注いでいる そんな景色を二階の窓から ぼうっと眺めていたら 流れて行く時間の中に埋没して わたしがわたしで在る事も忘れてしまった ザァー ザァーと 雨が降る音の中ですべてが雨に洗われている この空いっぱいに広がる雨雲がそんな雨を降らし... 続きをみる